1. 接地工事について

              接地とは電路を大地と接地する工事である。大地は非常に安定した電位を持っており大地に接続することにより電位が安定する。

             電子機器、通信機器その他のノイズの除去・電磁波を大地に逃す役割を果たしている。接地系統では中性線を接地することで低圧側の電圧を

             150X以下に低減させることが義務付けられている

           
(漏電遮断機を設ければ300Xまで可)例えば接地がなければ高圧と低圧が混触した場合そのまま低圧に高圧が入りこみ機器を破損させる

             大事故につながる恐れがある。

接地工事の種類 接地抵抗地 電線の太さ 用  途
A種(第1種)接地工事 10Ω以下 2.6o 高圧・徳高ケース
B種(第2種)接地工事 計 算 値 4.0o 高圧・徳高ケース 中性線
C種(特別3種)接地工事 10Ω以下 1.6o 低圧金属架台・ケース
D種(第3種)接地工事 100Ω以下 1.6o 低圧金属架台・ケース

◎我々一般工事店では、D種の接地工事が一番多い。住宅や業務用施設の照明、コンセント、換気扇、洗濯機等に使用されている。

接地抵抗地は100Ω以下を確保し感電被害の防止を図っている。


★ D種接地工事の省略

              交流(AC)で、対地電圧150X以下の機械器具を乾燥した場所で使用する場合

             直流(DC)で、対地電圧300X以下の機械器具を乾燥した場所で使用する場合

             低圧の機械器具を乾燥した木製床又は同等使用の床で取り扱う場合

             ゴムや合成樹脂でモールドした計器用変成器

             鉄台や外箱の周囲に絶縁台を設ける場合、電気用品取締法における二重絶縁構造の機械器具

             二次側電圧300X以下の絶縁変圧器で15MA以下の1秒動作の漏電遮断機で保護する場合

★ 接地の共用

             A種・C種の接地は10Ω以下が規程されている。D種は100Ω以下が規程されているので共用できる。又、鉄筋構造の建物は銅材同士が接触している為、

             ある程度は接地抵抗地が確保されているが構造により鉄筋どうし接続する必要がある場合がある。


大阪電気設備協同組合 経営合理化推進部では、昨今、 工事申請を提出した後、保安協会等が検査に入り、接地抵抗を測りアース不備を 指摘する場合が多々あります。そこで当部会では接地抵抗計 (アーステスター)の斡旋を検討しており、現在、見積りを依頼中 です。ムつもり金額が出来次第、事務局に報告し、特価にて斡旋します。


2. 漏電改修について


★漏電の原因と改修

    事例と対策

              天井直付け照明器具の安定期不良→→→トランス取り換え

              屋外防水コンセントの劣化→→→コンセント取り換え

              水中ポンプの漏電→→→水中ポンプ取り換えもしくは修理

              隠ぺい部の地絡→→→別線を引き直す

              看板灯の漏電→→→看板灯の取り換え

              門灯地中埋設のケーブルのひび割れ→→→ケーブル取り替え

              風呂でのビリビリ→→→台所のアルカリ整水器不良の為漏電機器取り替え

              天井配管の腐食→→→配線の整理及び絶縁ワニス塗布

              鉄箱分電盤内の漏電→→→漏電個所の整備

              コンセント・プラグのトラッキング現象→→→清掃


     防 止 策
              見る→→→ホコリ・変形・変色・割れ・深い傷

              臭い→→→  異臭・(洗濯機・エアコン・掃除機・冷蔵庫)

              音 →→→ 換気扇・扇風機・照明

              作動せず→→→  修理・扇風機掃除機エアコン・通気口・吸気口  電子レンジ・ドライヤー

              熱い→→→  過電流・見ず・雨水・湯気


3.スイッチとコンセントの配線について

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