令和2(2020)年知事年頭所感

 

                                                          大阪府知事 吉村 洋文    

 あけましておめでとうございます。

貴組合におかれましては、日頃から電気技術者の育成をはじめ、業界の健全な発展と電気保安の確保、ひいては、府民の安全・安心の確保に

多大なご貢献をいただいており、厚くお礼申し上げます。

東京オリンピック・パラリンピックが開催される今年は、大阪にとっても未来を決めるターニングポイントです。

日本の将来に大きなインパクトを与える2025年大阪・関西万博や統合型リゾート(IR)の準備に万全を期さなければなりません。

最先端技術のショーケースとなる万博の開催や超高齢社会の進展を見据え、AIIoTなどの先端技術を活用し、府域全体の

スマートシティ化を進めます。住民に近い市町村と地域課題を解決できる民間企業をつなぐことにより、住民の生活の質(QoL)の

向上や都市機能の強化を図り、豊かで利便性の高い都市生活の実現をめざします。
 

大阪府の持続的な成長のためには、府民の皆さま一人ひとりの生活が充実することが不可欠であり、その基盤となるのが安全・安心の確保です。 

近年、地球温暖化といった気候変動の影響により、災害が激甚化しており、昨年も度重なる台風などにより、全国で大きな被害が発生しました。

いつ起こるか分からない災害に備え、着実にハード対策を進めるとともに、昨年導入した災害モード宣言の運用などのソフト対策を組み合わせ、

災害対応力を高めていきます。

皆さま方に、私たちの生活に不可欠なインフラである電気の保安の確保や府域全体のスマートシティ化の推進に努めていただくことにより、

2025
年、そして、その先の将来に向けて、「世界の中で躍動し、成長し続ける大阪」の実現をめざしてまいります。


皆さまの一層のご理解と協力をお願いいたしますとともに、本年が皆さまにとって実りあるすばらしい年となりますようお祈りいたします。